
日刊鹿島アントラーズニュース
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2021年12月9日木曜日
◆日本代表メンバー発表で最大の問題が明白に。「ポスト大迫勇也」をどうすべきか(Sportiva)
来年1月21日に行なわれるウズベキスタン戦(埼玉スタジアム)に臨む日本代表のメンバー22人が発表された。
GK
権田修一(清水エスパルス)、谷晃生(湘南ベルマーレ)
DF
長友佑都(FC東京)、佐々木翔(サンフレッチェ広島)、酒井宏樹(浦和レッズ)、谷口彰悟(川崎フロンターレ)、山根視来(川崎フロンターレ)、中谷進之介(名古屋グランパス)瀬古歩夢(セレッソ大阪)、西尾隆矢(セレッソ大阪)
MF/FW
大迫勇也(ヴィッセル神戸)、稲垣祥(名古屋グランパス)、江坂任(浦和レッズ)、武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)、脇坂泰斗(川崎フロンターレ)、相馬勇紀(名古屋グランパス)、前田大然(横浜F・マリノス)、旗手怜央(川崎フロンターレ)、小柏剛(北海道コンサドーレ札幌)、上田綺世(鹿島アントラーズ)、渡辺皓太(横浜F・マリノス)、荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)
直後の1月27日に中国、2月1日にサウジアラビアと行なうホーム戦に備えた準備試合である。招集メンバー全員が国内組である理由は、彼らのシーズンオフ対策と考えていいだろう。この時期に試合がない国内組の掘り起こしを図ることが一番の狙いになる。1月21日のウズベキスタン戦を経て、中国戦、サウジアラビア戦のメンバーに加わるのは誰か。これまでの森保采配には、欧州組を重視する序列が見え隠れするが、そのイメージを拭おうとする狙いもあるのかもしれない。
欧州組と国内組。レベルが高い選手が欧州を目指すことは自然な流れであるとはいえ、現状、チャンピオンズリーガーは南野拓実に限られる。その南野にしても、所属のリバプールで輝いているとは言えない。その下のヨーロッパリーグには、今季7人の選手が出場しているが、日本人選手にはこのあたりが精一杯のラインに見える。欧州組とひと口に言っても、トップレベルでプレーしているAクラスの選手はごく僅か。国内組の代表級が、追いつけないレベルではまったくない。
Aクラス以下に多くの選手がひしめく日本が、W杯でベスト8入りを狙おうとすれば、代表監督の特別な力が不可欠になる。選手をどう組み合わせるか。どう配置するか。誰をどのタイミングでベンチに下げて、代わりに誰を投入するか。戦術的交代も駆使しなければならない。そうした視点で今回選出された22人を眺めた時、さらに、欧州組の代表級を想像した時、それでもある駒が不足していることに気づかされる。
【前田大然に大迫の代役は可能か】
「大迫勇也」である。ポストプレーができる本格派ストライカーが、大迫ひとりしかいない日本の現状が、改めて浮き彫りになる。大迫がまだ若く、2018年ロシアW杯当時のように右肩上がりの状態にあるならともかく、下り坂に入ったかに見える現在、4年数カ月前と同じ役をこなすことには無理がある。中3日程度の間隔で、4、5試合連続、後半のなかば過ぎまでスタメンを張る力は、いまの大迫にはない。
代役が務まりそうな選手は、少なくとも今回、選ばれた国内組の中には存在しない。掘り起こしてみたものの、出てこなかった。初めて代表に招集された小柏は、大迫とは対極に位置するFWだ。比較的近いのは上田になるが、いまの上田に代表でスタメンを連続して張るだけの力はない。2018年当時の大迫を10とすれば、現在の上田は7か8だ。ブンデスリーガの中位クラブで活躍できるレベルにはない。
前田、古橋亨梧(セルティック)、浅野拓磨(ボーフム)らのほうが力的には上だろう。スピード系のウイング兼ストライカーたちだ。しかし彼らを1トップで使えば、サッカーそのものを変える必要が生まれる。
今季、横浜FMで23ゴールをマークし、レアンドロ・ダミアンとともに得点王に輝いた前田がCFとして出場するのは、CFとしてスタメンを張るレオ・セアラがベンチに下がった後だった。大半の時間、CFのポジションには本格派ストライカーが立っていた。前田はつまり、大半の時間をウイングでプレーしながら、川崎フロンターレの本格派ストライカーと得点王のタイトルを分け合ったわけだ。
そこに価値を感じるが、最初からCFの位置でプレーしていたら、23ゴール奪えたかといえば、難しかったのではないか。横浜FMという枠組みの中で、前田が長時間、1トップとして活躍する姿を想像することは難しい。レオ・セアラあっての前田に見えた。
川崎が今季優勝することができた要因も、本格派ストライカー、レアンドロ・ダミアンの活躍があったからだ。トップの位置でボールが収まったことで、そのパスサッカーは円滑に機能した。
【可能性のひとつ「江坂任の0トップ」】
川崎や横浜FMに近い攻撃的パスサッカーを森保ジャパンが目指すなら、ボールを受けられる本格派ストライカーは不可欠になる。大迫がスタメンを張る現状は、それを実践しやすい状態にあると言えるが、その計画は、大迫が欠けると同時に崩れ去る。上田では2、3割程度後退する。前田、古橋、浅野らを試合開始当初から1トップに据えれば、サッカーは全く別物になってしまう。
Jリーグ最終節、横浜FM対川崎で、両軍の本格派ストライカー、レアンドロ・ダミアンとレオ・セアラが、攻撃の軸として機能する姿を見せられると、日本代表における大迫の貴重さを痛感せずにはいられなかった。ロシアW杯でベスト16入りを果たした原因を語る時、大迫は外せない存在になる。しかし、日本代表のCFはそこから時代が止まった状態にある。そこだけ前に進んでいない。
来年11月までに第2の大迫が登場する可能性はほぼゼロだろう。その一方で、大迫の力は徐々に低下する。別の道を探るべきだと考える。
そのひとつが0トップだ。CFより両ウイングが高いポジションを取るサッカーと言ってもいい。日本に本格派ストライカーは誕生していないが、ウインガーはどんどん育っている。日本のストロングポイントになりつつある。この魅力をパスワークという日本サッカーが長年こだわってきたポイントと掛け合わせることができれば、大迫がスタメンを外れてもパズルは成立する。
南野、鎌田大地(フランクフルト)あたりが0トップの候補になるが、ウズベキスタンと戦う次戦では、さしずめ、今季の浦和で0トップ役を果たしていた江坂を試してみてはどうだろうか。初代表の荒木もその可能性を秘めた選手に見える。
対策を講じずに、時の流れに任せておくわけにはいかないのだ。目の前の試合に勝ちながら、11カ月後を見据える。このダブルスタンダードがないと、代表チームは弱体化していく。
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