◆JリーグDAZNニューイヤーカップ宮崎ラウンド最終日 鹿島1―0福岡(6日・宮崎県総合運動公園陸上競技場)
JリーグDAZNニューイヤーカップ宮崎ラウンド最終日2試合は6日、宮崎県運動公園総合陸上競技場で行われた。鹿島はFW鈴木優磨(20)が後半4分に左足ボレーで決勝点。シーズン前の対外試合4戦4発とし、開幕スタメンを猛アピールした。横浜Cは長崎に1―1で引き分け、今大会全3試合を2勝1分けで勝ち点を7とし、初優勝を決めた。
試合を決めたのは鹿島の若武者だった。後半4分の左CK。DF三竿雄のクロスに対し、FW鈴木は周囲よりワンテンポ遅らせてゴール前に入った。空いたスペースから左足ボレーでゴール左に決めた。「良いボールだったので合わせるだけだった」。J2福岡相手に試合内容が「もっと圧倒して勝てないといけない」と物足りなく映る中で、豪快な決勝弾の価値は際立った。
対外試合4試合4得点。今季初戦のタイ遠征、スパンブリFC戦(1月24日)で2得点して以降、ゴールを重ねている。昨季はリーグ戦先発9試合に対し、途中出場が22試合。プロ2年目で8得点し、スーパーサブとしてリーグ制覇に貢献した。今季は「ポジションを奪う」を目標とし、左右MF、FWでの開幕スタメンを狙う。
普段は「あいつのゴールは認めない」などと、あえて厳しく接するFW金崎も“弟分”のゴールラッシュには舌を巻く。試合後には「今年の鹿島は鈴木頼みでいく。多く(記事を)出しておいて」と成長を認める発言が飛び出した。後半からはピッチ内の判断でMFからFWにポジションを移し、攻撃をけん引。ゴールだけではなく、先発に必要な状況判断や行動力も身についてきた。
「チームとしても個人としても課題が残った試合。もっと判断が遅い。そこら辺を上げていかないといけない」。昨年クラブW杯ではFWのC・ロナウド(Rマドリード)のゴールパフォーマンスで話題になった鈴木。今季は鹿島の主力、そしてゴールで名前を広めていく。(内田 知宏)
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