“白い巨人”を二度率いたトシャック監督が古巣への辛口評を展開
レアル・マドリードはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)連覇とリーガ制覇の二冠に向けてひた走っているが、かつてクラブの指揮を執った人物が、バルセロナ贔屓で知られる地元紙「ムンド・デポルティーボ」で主力に対する辛口評を展開し、主将のDFセルヒオ・ラモスは昨年のクラブワールドカップ(W杯)決勝で起きた“世紀の大誤審”を引き合いに出されている。
同紙のインタビューに答えたのは、過去二度のレアル指揮経験のあるジョン・トシャック氏だ。ベイルの母国であるウェールズ代表監督を長年務めた経験のある同氏は、バルサとの優勝争いで「最後の試合でバルサも勝つだろうが、マドリードも勝つ」と古巣の優勝を予想しつつも、辛口評を展開している。
特に名指しされているのは、主将のセルヒオ・ラモスだ。万能型センターバックとして世界屈指の実力と実績を誇るが、キャリア通算22度のレッドカード数について触れられると「マドリードの歴史上、彼はフェルナンド・イエロをカードで上回って、誰よりも優れている」と話しつつ、昨年のクラブW杯決勝、鹿島アントラーズ戦でのワンシーンを引き合いに出した。
「クラブW杯決勝での1対1のプレーで、相手を止めて彼は退場となるべきだったのに、主審がビビってレアルの選手を退場させなかった。同じことは別の試合でも起きている」
「ラモスほど多くのカードを提示されるのは…」
それでもトシャック氏は「選手にとって、ラモスほどの多くのカードを提示されるのは難しいだろう」と、セルヒオ・ラモスのカード数増加について何度も指摘している。“白い巨人”を引っ張るキャプテンとしては、耳の痛い話となるのは間違いない。
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