リーガ・エスパニョーラ第4節 ヘタフェ1―2バルセロナ ( 2017年9月16日 )
鮮烈な初ゴールに、地元メディアからも称賛が相次いだ。ヘタフェの日本代表MF柴崎岳(25)が16日、スペイン1部での初得点をバルセロナから奪った。前半39分に左足でボレー弾。公式戦でバルセロナ、レアル・マドリードの2強から得点を奪った初の日本人となり、スペイン1部でゴールを決めた6人目の日本人となった。
並んだ言葉の数々が、ゴールの衝撃を物語っていた。前半39分にバルセロナから左足ボレーでスペイン1部初得点を挙げた「9・16」の試合から一夜。17日付の地元紙マルカは柴崎を「高性能の左足。圧倒的なゴラッソ(ファインゴール)」と称賛。「ガクは高く上がったボールを芸術作品に昇華させている。クラブW杯でマドリーを苦しませたこのMFは(ヘタフェの本拠)コリセウムを熱狂させた」と表現した。地元紙スポルト(電子版)は「“サン(聖)・ガク”、バルサ相手にボレーによるゴラッソ」と絶賛した。
柴崎は後半6分に左足を痛めてプレーを続行することが不可能になった。ボルダラス監督は「彼は足に大きな痛みを感じた。まず検査を受ける」と心配したが、ピッチを去る際には喝采とともに「ガーク!」のコールが湧き起こった。それはスタジアムに大きなインパクトを残した証拠だった。
鹿島所属の昨季、クラブW杯決勝でレアル・マドリードから2得点を奪い、ジダン監督から「鹿島の選手の何人かはスペインでプレーできると思う」と賛辞を贈られた。その後7カ月でスペイン1部までたどり着き、先発の座を奪い、メッシらスターがそろうバルセロナ相手にゴールまで叩き込んだ。
「苦しいこともあるけど、楽しいこともある。全ての経験が自分を成長させてくれるもの。今は必死。まだまだ自分を良くしていかないといけないと思っている」。スペインで勝負するサッカー人生で、未来を切り開く強烈な一発だった。
柴崎、バルサに衝撃ボレー弾!地元紙絶賛「圧倒的なゴラッソ」