年代別日本代表として多くの国際舞台を踏んだ岐阜・帝京大可児高からJ1鹿島に加入。J2徳島への2年間の期限付き移籍を経て、今季は鹿島に戻る選択肢もあったという。しかし、出場機会を求めて松本山雅への完全移籍を決断。「厳しい監督の下で、いい意味で変われたら」と殻を破る決意を固める。
162センチ、62キロの体に技術と俊敏性を兼ね備えている。「パスを受けたり前を向いたりする回数を増やし、連続性を持ってゴールに向かっていくことが持ち味」。相手DFに囲まれた狭いエリアでもボールを受けて前を向く突破力があり、ハードワークや前線からの守備もいとわない。
背番号10を付けた徳島では、数字には残らないアシスト手前のパスや崩しでチームに貢献した自負がある。それでも、J1に戻る今季は「点数。数字を残していかなければいけない」と強調する。右脚を痛めて別メニュー調整が続いていたが、31日から全体練習に部分合流した。「ここからコンディションを上げて、もちろん開幕スタメンを狙う」。岐阜県出身。
◆山雅の新戦力・MF杉本太郎 技術と俊敏性、殻を破る(信濃毎日新聞)