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その視線は、常に前を向いている。
Jリーグ通算100試合出場を達成したことを聞かれ、櫛引政敏(写真)はこう答えている。
「まだまだ全然ここから。まだ振り返るほどの経験はしていないので、もっといい経験をしていければ」
明治安田J2第10節 山口戦、今季2敗目を喫した試合後のコメントはこうだった。
「試合に関してはいい部分も出ている。そういういい部分はより良くしていって、ダメな部分をしっかり改善していけるように。常にその積み重ねだと思う」
第5節 琉球戦では、PKをストップしたプレーが、先にゴールラインから動いたことを理由に蹴り直しにされた。微妙な判定ではあったが、試合直後には、「その審判の判断をリスペクトするしかない」と判定が覆らないないことを受け入れたうえで、「そこはまた審判の人たちで話し合って、サッカーが良くなるために議論していただけたら」。より判断をはっきりさせるため、周囲のメディアに「記事にしてください」と呼びかけもした。
すでに終わったことを「仕方がない」と割り切るだけでなく、そのなかから今後へつながるものを常に探す。改善することで、そしてそれを続けることで、物事が確実によくなっていくとの確信があるのだろう。
山形1年目の昨シーズンは児玉剛(FC東京)とポジションを分け合い、出場は24試合。しかし、今シーズンは開幕から出場を続けている。
シーズン序盤は相手の攻撃自体を機能させない守備をチーム全体でできていたため、櫛引の目立った活躍の場もそれほど多くはなかった。しかし5月、6月、多くのシュートを浴びるチームのなかで、最後の砦としての存在感が際立っている。特に上位との対戦が多い6月は、複数のビッグセーブで勝利につなげる試合も多い。
そうした不断の努力が磨いたものは、ゴールキーパーの技術だけではなかった。
「自分が守るという責任感は見ててすごい感じるし、実際のセービングもいい。それだけじゃなくて、味方に『こうやって守る』とかいうことを常々言いながらやっている」と語るのは木山隆之監督。
「何よりも、昔よりも熱い男になったなと思う。コーナーキックとか苦しいときにアイツがしっかり声出して盛り上げてくれている」は清水でもチームメートだった本田拓也。
絶対的に信頼できるゴールキーパーとともに、山形はひたむきに成長を続けていく。
文:佐藤円(山形担当)
明治安田生命J2リーグ 第20節
6月29日(土)19:00KO NDスタ
モンテディオ山形 vs 柏レイソル
◆【山形 vs 柏】 ウォーミングアップコラム:櫛引政敏、「改善」を積み重ねながら(J's GOAL)