レネ・ヴァイラー前監督の契約解除を受け、コーチから内部昇格
J1鹿島アントラーズは8月9日、岩政大樹新監督のオンライン会見を実施した。クラブ初のスイス人監督として今季就任したレネ・ヴァイラー前監督との契約が解除されたことを受け、コーチから内部昇格したなか「今の順位以上に色んなものが壊れている」と、現状の課題に言及している。
2018年限りで現役を引退した岩政氏は、04年から10シーズン鹿島に在籍。鉄壁を誇るディフェンダーとして活躍し、07年からのJ1リーグ3連覇も経験した。ピッチを離れた後は、上武大学サッカー部監督や解説者として活躍。昨年12月に古巣・鹿島のトップチームコーチ就任が発表され、ヴァイラー前監督が新型コロナウイルスの防疫対策の影響で入国が遅れたため、リーグ開幕から4試合で監督代行を務めた。
鹿島は、直近のリーグ戦5試合で3分2敗と勝ち星に恵まれていなかったなかで、7日にヴァイラー前監督との契約解除を発表。正指揮官として迎えられた岩政監督は、「実感はあまりないなかで時間だけが過ぎている。代行でやっていたので、その時の感覚もありつつ、声出し過ぎることも忘れていた」と語り、「戸惑いもあるが、週末に向けて早急に準備しなきゃいけない。とにかく何をしなきゃいけないかに頭を巡らせている」と、直近のリーグ戦へ意識を向けた。
さらに、現在リーグ4位ながら、ここ5戦未勝利のチーム状況については、「課題はかなり色々あると思う。サッカー的には今の順位以上に色んなものが壊れている。流れが悪い時に立ち帰る場所がある状況でないと選手たちが迷子になっている中でサッカーをすることになるので整理させたい」と見解を示した。
今後、目指すスタイルについては「(監督代行の時は)自分の意向でやっていたのでそれがベース」と言及。あくまで前監督時代の積み上げだと強調し、「レネさんのプラスアルファがどういうものなのかを選手たちに正しく認識してもらいながら、ハイブリットなものになる」と、チーム再建へ意欲を示した。
(FOOTBALL ZONE編集部)
◆J1鹿島、岩政大樹新監督が会見 チーム状況へ見解「今の順位以上に色んなものが壊れている」(FOOTBALLZONE)