東アジア杯 日本3―2オーストラリア (7月25日 華城)
国際Aマッチ初先発の大迫がA代表初ゴールを含む2得点と活躍した。1―0の後半11分に右足でネットを揺らすと、2―2の後半34分には相手DFの股を抜く右足シュートで加点。「ベンチに座るためにきたわけじゃない。やってやろうと思っていた」。途中出場でデビューした21日の中国戦でシュート0本に終わった悔しさをぶつけた。
「全員を見るために豊田と組ませる必要があった」というザッケローニ監督の判断でトップ下で先発。それでも「1トップでやりたかったけど割り切った。豊田さんといい関係ができた」と与えられた役割の中で能力を発揮した。
昨季まで鹿島を率いた元ブラジル代表ジョルジーニョ氏に昨年12月の退任間際に「絶対代表に入れ。ブラジルで待ってるぞ」と声を掛けられた。調子の悪い時も先発で起用し続け、鹿島のエースに成長させてくれた恩師。「本当に感謝している」とW杯本大会で再会するという目標は強いモチベーションになっている。
07年U―17W杯、12年ロンドン五輪はアジア予選で主力としてプレーしながら、本大会メンバーから落ちた。今回は逆の立場からW杯メンバー入りを狙っているが、2得点の活躍で逆転選出も現実味を帯びてきた。