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主軸として好調を支える柴崎 [写真]=Getty Images
■清水エスパルス アイスタでの鹿島戦は7試合負けなしと好相性を誇る
天皇杯3回戦の札幌戦を2-1で制した清水。直近のリーグ戦で先発した河井陽介、ノヴァコヴィッチ、杉山浩太を温存してスタートし、最後は河井、ノヴァコヴィッチを投入することにはなったが、90分で試合を終わらせることができ、体力の消耗は最小限にとどめることができた。
今節は、公式戦二度の対戦で今年1勝もできていない鹿島と対戦する。ただし、それは全てアウェーでの試合。アイスタでは、2008年から7試合で一度も負けていない。鹿島との相性の良さはそれだけではなく、無敗記録が始まった2008年の対戦では、当時プロ入り1年目の本田拓也のプロ初ゴールで勝利している。また、昨年の第23節では、途中出場した高木俊幸がプロ初のハットトリックを達成。「鹿島戦には良いイメージが焼きついている」(高木俊)と、選手たちも相性の良さを実感しているようだ。
ただ、鹿島とのコンディションの差はあるかもしれない。中2日という過密日程での試合となる。試合の翌日21日は、「疲れを取るにはプールが良いと思った」(大榎克己監督)と、練習場の隣にあるプールで調整。アフシン・ゴトビ前監督の下では行われていなかった調整方法に、選手たちは一様にリフレッシュした模様だが、ボールを使ったトレーニングは試合前日のみとなってしまう。セットプレーでの失点が2試合続いており、その修正がどのように進むか。そこが試合までの課題となる。(田中芳樹)
■清水予想スタメン
4-2-3-1
GK
櫛引政敏
DF
吉田豊
平岡康裕
杉山浩太
イ・キジェ
MF
本田拓也
六平光成
大前元紀
河井陽介
高木俊幸
FW
ノヴァコヴィッチ
■鹿島アントラーズ 中断明け6試合連続無敗と好調を維持、若手選手の台頭がチームを支える
鹿島の調子が良い。開幕3連勝以降2度目となる3連勝で中断明けから6試合連続無敗を記録した。暑さの中でも走れていることが好調の要因と言えるだろう。柴崎岳、昌子源、土居聖真といった92年組を中心に、若くて活きの良い選手が先発に名を連ねる今のチームは暑さにも強い耐性を持つ。さらに、登録が遅れていたジョルジ・ワグネルも次節から出場が可能となる模様。"優勝請負人"と名高い大ベテランが若いチームを下支えすることになれば、落ち着いたゲーム運びや臨機応変にゲームを読む力など、苦手とされる部分も補強することができそうだ。遠藤康や赤崎秀平など、けがをしていた選手のコンディションもベストな状態に戻ってきた。
とはいえ、今節は2008年からずっと未勝利が続いている日本平での清水戦となる。さらに前節の内容は決して褒められたものではなく、第20節にして初めて相手よりシュート数が少なく、初めて二桁に届かなかった。水曜には柴崎が途中で練習を切り上げるなど、夏場の疲労が蓄積しつつあることも懸念される。
しかし、開幕時には薄すぎると思われた選手層は、若い選手が試合に出る経験を積んで鍛えられ、一人や二人の選手が代わってもチームの質は保てるようになってきた。この連勝中も、遠藤がいない間は中村充孝が、前節は植田直通の代わりに青木剛が、勝利に貢献してきた。2007年は3連覇が始まった年。その時以来となる日本平での勝利を目指す。(田中滋)
■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
植田直通
昌子源
山本脩斗
MF
柴崎岳
小笠原満男
カイオ
土居聖真
中村充孝
FW
ダヴィ