[2.25 ACLグループリーグ第1節 鹿島1-3ウェスタン・シドニー カシマ]
深々と帽子をかぶり、うつむきながらミックスゾーンに姿を見せた。鹿島アントラーズのDF昌子源は「試合については語りたくない。自分に言えるのは『申し訳ない』ということだけ」と言葉を絞り出した。
後半9分、FWマーク・ブリッジのシュートに右足を伸ばしたが、クリアし切れず、オウンゴールで先制を許した。1-1の後半41分に勝ち越しゴールを決められると、後半アディショナルタイムには自陣ゴール前で自分のパスミスを奪われ、3失点目。「完全に自分が試合を壊した」とうなだれた。
試合後、ゴール裏のサポーター席へ挨拶に行くと、「DFラインはお前に任せているんだぞ。しょうもない試合をするな!」という厳しいゲキを受けた。「そのとおりだなと胸に響いた。そう言ってくれるサポーターに感謝したいし、こんなことを言ってくれるのは鹿島のサポーターだけだと思う。次の試合でその声に応えたい」。ファンの叱咤に感謝し、汚名返上のプレーを誓った。
(取材・文 西山紘平)