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「限界が来るまで仕掛け続ける」
リーグ最少失点(8失点)の名古屋を相手に、いかにゴールを奪うか。9月5日の古巣との一戦に向けて、和泉竜司はしっかりと相手を分析できているようだ。
「まずは一人ひとりが本当に、最後まで諦めずに頑張れる選手がたくさんいる。キーパーのミッチもそうですけど、ゴール前での部分、名古屋はCBがSBのカバーとか出たりしないで、常に中の2枚は真ん中に居続ける。最後はそこで撥ね返したり、身体を張って守る部分が特長だと思います。
最後のクロスの精度もそうだし、SBの背後を取った時とかに、質の高いボールと質の高い動きを出さないと、なかなか得点にはつながらないと思う。そういう最後の部分の堅さは非常にあります。あとはボランチの稲垣祥君やヨネ君は運動量があって、危険なところに顔を出して、全体のカバーをしているイメージがあります」
そうした堅守を切り崩すためにも、和泉にかかる期待は大きい。状況に応じて、パスで打開するのか、独力で突破するのか、その使い分けは実に効果的で、これまでも多くのチャンスを演出している。今季初の3連勝がかかる試合でも、攻撃をリードするパフォーマンスを見せてくれるはずだ。
「高い位置で受けたら、どんどん仕掛けて、ファウルをもらうのもそうだし、かわしてクロスだったり、シュートだったり、ワンツーで入っていくとか、いろんな選択肢を持てると思います。
今年は交代が5人できるわけだし、そこは本当に、自分に限らず前の選手はセーブしないで、どんどん仕掛けたり、背後へのランニングなど、体力がなくなるというか、限界が来るまで仕掛け続ける、それが相手にとって嫌なはず。チームの流れや状況にもよりますけど、ガンガン行きたい」
主戦場は左サイドハーフだが、試合の途中から右SBに入ることもあるなど、その汎用性の高さでも重用されている。リーグ戦ではここまでの14試合で唯一、すべてのゲームに出場。もはや欠かせない存在となった26歳のアタッカーが、上昇気流に乗るチームをさらに勢いづかせる。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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