
日刊鹿島アントラーズニュース
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2021年3月13日土曜日
◆今季アントラーズは強し。だが本当に「打倒・川崎の一番手」なのか(Sportiva)

鹿島アントラーズの評判がいい。
今季J1開幕を前に(当サイトも含めて)多くのメディアで順位予想が行なわれていたが、鹿島を優勝候補に推す声が非常に多かったのだ。
いわば、川崎フロンターレ連覇阻止の筆頭候補。それが鹿島の下馬評だった。
ところが、そんな高評価にもかかわらず、鹿島はJ1開幕戦で清水エスパルスに1-3の逆転負け。しかも、優勢に進めていた試合で75分に待望の先制点を奪いながら、その後のわずか10分間で3点を失うという、およそ試合巧者の鹿島らしからぬ負け方だった。
それだけにJ1第3節の湘南ベルマーレ戦では、鹿島の真価――打倒・川崎の筆頭候補にふさわしい力を備えているのか――が問われていた。
たかが1試合に負けただけで、真価が問われるというのも大袈裟な気はするが、昨季もスタートの出遅れ(開幕4連敗)が響き、優勝争いに加われなかったことを考えると、悪い流れは早めに断ち切っておきたい。
ルヴァンカップのグループリーグ初戦では、サガン鳥栖を3-0と一蹴したものの、J1第2節のガンバ大阪戦が中止(相手チームの新型コロナウイルス感染による)になったため、リーグ戦はこれが2試合目。開幕戦に続くホームゲームということもあり、鹿島にとっては負けが許されない試合だったと言ってもいいだろう。
はたして結果は、3-1の勝利。内容的に見ても、特に前半は湘南にほぼ何もさせず、主導権を握ったまま、危なげなく勝ち点3を手にした。
「この試合に勝ちたいという鹿島の気持ちがインテンシティの高い球際やスプリントに出ていて、それに屈した局面が多かった。戦術うんぬんより、それが一番(の敗因)だった」
湘南の浮嶋敏監督もそう語り、素直に負けを認めるしかなかった。
鹿島がいかにチームとしてうまく機能していたかは、奇しくもシーズン序盤で両チームが対戦した昨季の試合(J1第6節)と比較すると明らかだ。
昨季の対戦では、ホームとアウェーの入れ替わりこそあれ、主導権を握っていたのは湘南だった。鹿島はボール保持率では大きく上回るものの、パスワークのテンポは上がらず、単調な攻撃を繰り返すばかり。むしろ危ういカウンターを受ける場面も多かった。
結局、試合は後半にCKから決勝点を奪った湘南が1-0で勝利。
「自分の考えでは、やっていることは間違っていないと思うので、しっかり取り組んで結果につなげたい」
試合後、鹿島のアントニオ・カルロス・ザーゴ監督が口にしたそんな言葉も、少なからず強がりに聞こえたものだ。
しかし、現在の鹿島は、当時とは明らかに異なるチームになっている。
選手同士の距離感は格段によくなり、リズムよく選手が立ち位置を変え、パスをつなぐ。そればかりでなく、ボールを失ったあとの守備への切り替えも速く、しかも効率よく奪い返すことに成功していた。
ザーゴ監督の言葉を借りれば、「私が監督に就任し、(1年目の)昨年はチームを作っていた」のに対し、「今年は土台ができている」。まだペナルティーエリア内をどう攻略するかについては課題が残るが、チームとしての基本的なボールの動かし方、奪い返し方が確立されてきたことは間違いない。
若い選手が台頭してきているのも、頼もしい材料となっている。
この日2点を決めたMF荒木遼太郎は、開幕戦に続く2試合連続ゴール。「自分の結果も大事だが、チームのために走って、これからも戦い続けたい。自分のゴールは周りの選手のおかげ」と言葉は控えめだが、ボールを持ったときの落ち着きと余裕はふてぶてしさすら感じさせるほどで、19歳とは思えないものだ。
また、24歳のMF三竿健斗が昨季からキャプテンを務め、21歳のGK沖悠哉が最後尾からチームを支える。Jリーグ屈指の常勝軍団は、抜かりなく新陳代謝を図り、同時にチームの強化を進めている様子がうかがえる。
現在の強さと、将来の伸びしろ。なるほど、今季の鹿島が高い評価を受けるのも納得である。
とはいえ、現時点での力関係では、鹿島は川崎に劣ると言わざるを得ない。言い換えれば、今の川崎はそれほどに強い。
今季の鹿島が高い評価を受けるのも、単純な実力の比較というより、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)がないという"付帯条件"があってのことだ。誰もが、川崎が明らかに強いことは承知のうえで、「もし川崎を倒すとしたら」の注釈付きで評価しているというのが実際だろう。
確かに鹿島は、ボールの動かし方や奪い返し方が確立されてきた。しかし、そこでの完成度ならば、川崎に一日の長がある。というより、数段上だろう。
湘南戦を見ていても、せっかく素早い守備への切り替えから高い位置でボールを奪い返しても、ビッグチャンスをフイにしてしまうケースが目立った。おそらく川崎なら前半のうちにもう2、3点取って勝負をつけ、後半さらに加点して大勝。そんな試合にしていたはずだ。
2-0から1点を失ったあと、すぐさま取り返して3-1にしたあたりは、さすがとも言えるが、そもそも2-0から1点を失ってしまうところに、脆さがあるとも言える。3点目を決めたDF町田浩樹が「素直に喜べる感じでもない。自分が得点したことより、1失点したことのほうが気にかかっている」と言うのもうなずける。
しかしながら、開幕4連敗を含め、最初の6試合を1勝5敗でスタートした昨季の鹿島は、終わってみればACL出場圏内にあと一歩の5位。その上げ幅は驚くほどに大きく、時間の経過とともに急激にチームとして形になっていった。(川崎にはACLも待ち受けている)長いシーズンが進んでいけば、現時点では及ばずとも、ライバルとの差を縮める可能性は十分に秘めている。
加えて言えば、昨季チーム得点王のFWエヴェラウドや前出の荒木の他、MFファン・アラーノ、DF永戸勝也、広瀬陸斗ら、主力に今季鹿島での2年目を迎える選手が多いことも、チームとしてのさらなる成熟と上積みを期待させる。
ザーゴ体制2年目を迎えた今季、Jリーグが誇る常勝軍団は、確かな足取りで王者・川崎を追いかけている。
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