鹿島アントラーズの大卒ルーキー、DF常本佳吾は4月29日、オンライン取材に応じ、定位置確保への意気込みを語った。
昨季の特別指定を経て、明治大卒で今季加入した常本は、ここまでリーグ戦3試合に出場。相馬直樹新監督になったここ2戦では連続して先発出場を果たしている。17日の徳島戦では先制点に繋がるCKを獲得し、24日の神戸戦でも攻守で躍動した。
そんな常本は「ザーゴ監督の頃も何回か試合に出させてもらいましたが、その時よりも試合の回数を重ねることで自分の良さが出てきていると感じます」と徐々に自信を深めているようだ。
その一方で、徳島戦では70分、神戸戦では61分にピッチを後にしており、フル出場への想いも強い。
「90分走れると思っていますし、走らないといけないポジションだとと思っている。SBとして(途中交代になるのは)悔しいところではありますけど、チームが勝つためにどうやってプレーするかというのを考えているので、自分が出ている間は100パーセントのプレーをするだけだと感じています」
また、指揮官の交代では「コンパクトさを一番求めていると思う」とし、「攻守の切り替えを素早くして、そこからカウンターできるというところ」が一番変わった部分だという。
そんな変化は早速数字にも表われていた。これまでは相手の素早いカウンターに後手を踏み警告覚悟で止めるシーンが目立ったものの、直近の公式戦2試合(11節・神戸戦とルヴァンカップ鳥栖戦)ではチーム全体でカードなし。
常本は「間延びしてカウンターをくらったときに、距離が遠い分、どうしてもそういう(ファウル覚悟の)プレーをしなくてはいけない場面があったと思う」と振り返り、新たに取り組むコンパクトな戦いに一定の手応えを感じているという。
公式戦4試合で2勝2分の無敗と調子を上げている相馬新体制で、常本は定位置を確保できるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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