[J1第16節]FC東京0-0鹿島/5月29日/味の素スタジアム
【FC東京|寸評】
押し込まれる時間帯もあったが、足もとの優れた守備陣を中心に冷静に対処。攻撃面では、アダイウトンの強烈な突破できっかけを作り、逆サイドの渡邊が仕留める。猛暑の影響や連戦も考慮し、まず相手の攻撃を受けて、守備から素早い切り替えの攻撃で度々相手ゴールに迫った。
守備に奮闘しながらも2ゴールを奪った渡邊の決定力は見事。守備では上田に背後を使わせなかった森重の影響力が大。インサイドハーフの安部と松木は強度の高い相手にも冷静に対処し、ゲームを落ち着かせた。また前日にポルトガルのヴィトーリアへの期限付き移籍が発表され、この日が移籍前のホームラストゲームとなった小川は、左サイドから1点目につながるクサビのパスを打ち込むなど、攻撃面でも持ち味を見せた。
MOMは、2得点の渡邊を選出。相手の脅威となっていたアダイウトンの活躍も同様に評価するが、82分のシュートを決めていれば、MOMだったか。
鹿島――上田が今季10ゴール目を奪う
【鹿島|採点】
スタメン)
GK
クォン・スンテ 5
DF
常本佳吾 5.5
ブエノ 5
三竿健斗 6(86分OUT)
安西幸輝 5
MF
樋口雄太 6
ディエゴ・ピトゥカ 5.5(71分OUT)
ファン・アラーノ 5(53分OUT)
アルトゥール・カイキ 5.5
FW
上田綺世 6
鈴木優磨 6
途中出場)
MF
和泉竜司 6(53分IN)
MF
土居聖真 5.5(71分IN)
DF
関川郁万 ―(86分IN)
FW
染野唯月 ―(86分IN)
監督)
レネ・ヴァイラー 5.5
【鹿島|寸評】
前節の鳥栖戦と同様に、前半で2失点、後半の立ち上がりに3失点目。局面では勝てていたが、失点はいずれもカウンターを受けてのもの。押し込んだ展開でどうリスクマネジメントするかが今後の課題か。
どんな状況でも一瞬を逃さずゴールを決める上田の決定力はJ屈指。0ー3にされた直後に今季10ゴール目となる得点で1点を返した。チームを鼓舞しながら献身的に動く鈴木と、ピッチを広く動き、いたるところに関与する樋口らはこの日もチームへの貢献度は高かった。一方で、前掛かりになった背後をつかれピンチを招いてしまった最終ライン。特に攻められたサイドと逆のSBの守備対応は、スペースを埋めきれず、ピンチの場面を度々作られてしまった。ベンチスタートとなった和泉は、前半の不在時に影響力の大きさを感じさせるほどで、出場後は後半の反撃ムードを作る一因となった。J・アラーノやD・ピトゥカらは疲労からか本来の存在感を発揮できず、ローテーションなどの必要性も感じた。上田のゴール後の反撃ムードが、この日は続かず。指揮官も有効打を繰り出せなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
◆【J1採点&寸評】FC東京3-1鹿島|MOMは鮮やかな2得点を決めた渡邊! 上田は今季10ゴール目を記録(サッカーダイジェスト)
スンテ、ブエノ、安西、アラーノが「5.0」で最低点。個人的には5.5のヴァイラーも5.0で良い気がする。
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) May 30, 2022
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