サッカー・日本代表合宿(20日、カタール・ドーハ)1次リーグ初戦、ドイツ戦に向けての全体練習後、MF柴崎岳(30)が取材に応じ、W杯で勝ち上がるために重要なことはベンチワークだと力説した。
「チームの状態が悪い時、ピッチ上では知らず知らずのうちによくない方向に行くこともある。そこで大事なのはベンチワークだ」
ベンチから見ていればわかることも、ピッチに立っているとわからなくなるという。そこで、どういう状況なのかを伝えることが大事だと強調。「総力戦ということ」とチーム全員の力が必要だとした。
18年ロシア大会に出場し、初戦のコロンビア戦では相手選手が前半早々に退場になったことで勝利をもぎとった。だが、それは過去のこと。「過去の試合は役に立たない」と、今回の初戦、ドイツ戦の参考にはならないとした。
前回大会は、決勝トーナメント1回戦でベルギーに敗れ、悔しいベスト16敗退になった。それでも柴崎は「あまりリベンジとかは考えていない」とクール。この4年間のチームの成長についてはこう断言した。
「メンバーも入れ替わった。とくに東京五輪で出た選手がA代表に食い込んできた。森保ジャパンは大きな成長を遂げたと思う。積み上げてきたことを今大会で出せるかどうかが評価軸になる」
森保ジャパンは発足当時、若手とベテランの融合を目指した。それは確実に積み上がった。あとは結果を出せるかどうか。30歳の顔には自信が漂った。
◆柴崎岳が指摘 勝ち上がるために大事なことは「ベンチワーク」(サンスポ)