日刊鹿島アントラーズニュース
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2013年9月30日月曜日
◆遠藤2発 「鹿島は優勝します」(トーチュウ)
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/soccer/news/CK2013092902000156.html
◇J1第27節 鹿島3-1大分
控えめに臨んだはずのヒーローインタビューで「優勝します」と大見えを切った。1試合2発。窮地に発奮する、MF遠藤の左足に鹿島の強さがある。
「優勝したい気持ちが強い。みんなで戦っている。練習から高い意識でやれている。それが(結果に)つながっている」
1試合での複数得点は、2011年8月の福岡戦以来、実に2年1カ月ぶり。エースの大迫でも強力助っ人のダビでもなく、「脇役」が勝負を決めたのが大きい。
試合開始からJ2降格目前の大分に攻め込まれた。ミスを重ね、攻撃はノッキングを繰り返した。「勝つ気があるのかはっきりしない展開。自分自身にも腹が立った」とは大迫の弁。後半7分、山村のパスミスから先制被弾。フラフラ、ヨロヨロ…。セレーゾ監督は鬼の形相だった。「慌てずに辛抱強くプレーしろ」。わずか3分後。ベンチからのシグナルに即応したのが、遠藤だった。
後半10分。大迫がドリブルでゴール前へ侵入すると、ものすごい勢いで遠藤が走り込んでいた。「いいタイミングで球が来た」というラストパスを滑り込み、ねじ込んだ。同点。もう止まらない。5分後、遠藤は小笠原のFKを呼び込み、得意の左足で一直線にゴール右隅を射抜いた。逆転。DF安川に寄せられ、角度もコースもなかった。精緻な左足だけが成せる、遠藤の真骨頂だった。
2007年シーズンは最大勝ち点11差をはねのけ逆転優勝した。今季も最大10差あった首位との勝ち差を縮め、足踏みの横浜Mにジワリ5差。「V争い? まだ(上位を)抜いてない。抜くまで勝ち続ける」と遠藤。リーグ残り7戦。鹿島ならば、奇跡をうたう距離ではないだろう。
(松岡祐司)
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