日刊鹿島アントラーズニュース
Ads by Google
2017年6月27日火曜日
◆テネリフェ昇格まであと1ゴール 名物記者「ここまで来られたのは柴崎のおかげ」(スポニチ)
テネリフェを熟知する名物記者ラモン・エルナンデス氏(ラジオ・マルカ)が、柴崎についてスポニチに特別寄稿した。
テネリフェの1部復帰まで、世界最高のリーグに舞い戻るまであと1歩足りなかった。偉業まで、あと1ゴールが欠けていた。だが昇格にここまで近づけたのは、柴崎岳のおかげにほかならない。
柴崎はテネリフェ島にやってきた直後、母国とは異なる新たな環境・生活に慣れることができず大きな苦労を強いられることになった。けれどもそれから数週間が経過し、日本復帰の噂まで報じられはじめた頃から、柴崎は新たなチームメートたちとの絆を深めていき、3月19日にテネリフェ本拠地エリオドロでデビューを果たした。
テネリフェファンは柴崎のことを大きな喝采でもって迎え入れたが、誰もが期待していたそのプレーのクオリティーは、すぐに確かめることができた。柴崎はワンタッチ(多くてもツータッチ)で、チーム全体のパフォーマンスを上向かせられる選手だった。それまでは縦に速い堅守速攻型のサッカーを実践していたテネリフェだが、彼の存在が変化をもたらしたのだ。
しかしながら、柴崎の内向的な性格はその後も変わることがなかった。話をするのがあまり好きではないようで、インタビューや会見ではいつもばつが悪そうだった。ピッチ上ではチームを引っ張り、導いていくような選手になっていったが、観衆から「ガク!ガク!」と叫ばれるときやサインを求められるときに、居心地悪そうな様子であるのは変わらなかった。私たちテネリフェの記者は、そんなガクの振る舞いを不思議、あるいは神秘的に感じていたものだ。
テネリフェは少なくとももう1シーズン、スペイン2部でプレーすることが決定したが、それに反比例する形で柴崎の去就は分からなくなってしまった。彼がテネリフェと6月30日まで結んでいる契約の中には、スペイン1部昇格の際には自動で契約を延長するという内容が含まれていた。しかし柴崎とクラブの意思は、昇格を果たせなかったために乖離することになった。テネリフェは柴崎がクラブにとどまることを望んでいるが、選手はリーガ1部でのプレーを望んでいるからだ。
柴崎がテネリフェで示してきたプレーに鑑みれば、1部のクラブにとっても食指が動く選手であるように思える。しかし現時点で、これから何が起こるかは不透明であり、すべて憶測の域を出ることはない。今は、その成り行きを見守るしかないのだ。(ラモン・エルナンデス=ラジオ・マルカ記者)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/06/26/kiji/20170626s00002000043000c.html
Ads by Google
日刊鹿島
過去の記事
- ► 2024 (1109)
- ► 2023 (1261)
- ► 2022 (1152)
- ► 2021 (1136)
- ► 2020 (1404)
- ► 2019 (2168)
- ► 2018 (2557)
- ▼ 2017 (2892)
- ► 2016 (2193)
- ► 2015 (1859)
- ► 2014 (2464)