
日刊鹿島アントラーズニュース
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2020年5月1日金曜日
◆【上田綺世/この一枚】予測不能なその動きは、歴代の名FWたちを彷彿(サッカーダイジェスト)

【バーゲン本】鹿島アントラーズあるある [ 藤江 直人 ]
照れた様子で控え目な笑顔を浮かべて
2019年8月10日、鹿島アントラーズの期待のルーキーが、ファインダーの向こうで躍動し、最高の笑顔を見せた。
22節・鹿島対横浜戦。試合開始1分、セルジーニョの電撃ゴールで先制した鹿島だが、68分に同点とされる。迎えた73分、勝ちに行くために上田綺世がピッチに送り込まれる。その14分後、三竿健斗の浮き球のパスを土居聖真がヘディングでゴール中央に折り返す。このボールに反応した上田は右足でシュート。見事にネットを揺らして、嬉しいプロ初ゴールはチームに勝点3をもたらす決勝弾となった。
試合後、鹿島サポーターから殊勲のヒーローに向けて大きな声援が送られた。法政大卒業を待たずに飛び込んだプロの世界。大学生からプロへの転向は、ピッチの技術レベルだけでなく、スタンドの観客から発せられる熱量にも、嬉しい意味で差を感じたことだろう。ルーキーは大声援に対して、照れた様子で控え目な笑顔を浮かべて応えていた。
12番目の選手たちの声援は止まることなく続く。さらなる呼び声に促された上田は、ピッチを回る鹿島の選手たちの輪からからひとり離れ、スタンド近くへと駆け寄った。
ここでサポーターからの熱が伝わったかのように弾ける。飛び切りの笑顔を見せたのがこの1枚だ。
ピッチでワンバウンドしたボールのタイミングを計り、ダイレクトで放った上田の記念すべきゴールは、鹿島の歴代の日本人FWの姿を彷彿させた。振り返れば、これまでの鹿島の日本人FWには、パスを“点”で合わせる技術に優れ、またポストプレーからチャンスメイクもこなすなど、前線で幅広いプレーができる万能型が多かった。
上田も鋭い動きで相手DFとの駆け引きを繰り返し、一瞬のチャンスを逃さずゴールを仕留める。最前線でのターゲットの役割も器用にこなす。こうしたプレーは、鹿島の栄光を築いてきた柳沢敦、興梠慎三、大迫勇也らと重なる。
カメラマンの視点からすると、ゴール前で多くの選択肢を持つ選手の動きは、予測するのが容易ではなく、ファインダーの中に収めるのも難しい。上田はFWとして総合的な能力を兼ね備えた、カメラマン泣かせの選手なのだ。
今シーズン、新監督ザーゴが就任し、さらに積極的な新戦力補強により転換期を迎えた鹿島。上田のプレーに歴代スター選手たちを重ね合わせ、期待をかけるサポーターも少なくないのではないだろうか。去年の夏に見たサポーターの歓喜と上田の笑顔は、これから何度も繰り返されるに違いない。
取材・文・写真●徳原隆元
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