
日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年7月30日日曜日
◆「鹿島の母」が残したもの 「末っ子」に託したメッセージ(スポニチ)
「鹿島の母」が、引退した。
引退前の最後のひととき、「母」は「末っ子」にメッセージを託した。
「これからは、あなたがクラブを背負っていかないといけないよ」――
7月29日。ホームで甲府を3―0で下した日。鹿島では、93年からクラブで働いてきた事業部セールスグループチケット担当の道免弘子さん(60)が定年退職を迎えた。いつも働くチケットブースで、この日も最後までチケット管理の仕事を勤め上げた。
試合後には、スタジアム内でスタッフによる送別会が開かれた。試合でJ1初得点を決めた高卒新人のFW安部裕葵(18)が「道免さんの為に決めました!」と書き込んだTシャツをプレゼント。「末っ子からもらった気分」と笑った道免さんは、先のメッセージを安部に贈った。
在職した24年半もの間、選手たちから母のように愛され、親しまれてきた功労者だった。現役時代から付き合いの深い大岩剛監督は、道免さんについてこう語る。「僕らの現役時代を上回る活躍をされてきた方」。38歳のMF小笠原満男は言う。「ああいう人も含めてのチームだし、ファミリー。貴重な戦力を失った」。29歳のMF遠藤康も言う。「ああいう人がいたから、うちらがフロントと近い存在であり続けられた。朝に顔を見ると安心するっていうのもあったし、寂しい」。
道免さんが鹿島で働き始めたのは、鹿島にクラブハウスができた93年の1月のこと。下の子供が小学校に入学することを機に、働き口を探して派遣会社に登録し、縁があってクラブに採用された。はじめはファンクラブに関わる業務に就いた。「日々ずっと電話を受けて、ファンクラブ会員の入会申込書を発送する作業をしていました」。朝の9時から就業時間の最後まで電話を取り続ける毎日だった。
94年の11月からは正社員になった。やがて、チケット管理業務にも携わるようになった。鹿島のチケットは人気が高く、余りにくい時代もあった。それでも選手やスタッフ、スポンサーなどから確保の要望があれば、直前でも応えた。「選手の家族が遠くから来られるのに、“無い”って言えない。どんな時でも準備してあげられるのが担当としての仕事ですから」。道免さんの尽力で、身近な人に戦う姿を見てもらえた選手は数知れない。
どんなにファンから人気がある選手も、そうでない選手も、分け隔てなく接した。海外へ移籍した選手がいれば、田舎の母のように連絡を取り、困ったことがないか気遣うこともあった。鹿島では、他のクラブに移籍した選手が、オフなどの休みにひょっこり顔を出すことがよくある。そんな選手の中には、道免さんに会いに、クラブハウスの2階まで顔を出す人も多かった。「選手を見るときは、やっぱり子供を見るみたいになりますね」。優しい眼差しが、戦う場所に身を置く選手を癒やした。
24年半の間には、19個のタイトルを味わった。クラブで働き始めた当初は「ジーコさんも知らなかった。“あの方だあれ?”って聞くくらい」疎かったというサッカー。今では、つい前の人の座席を蹴ってしまうほど、熱く観戦する。試合中は90分間、落ち着いていられない。スコアが競っていればなおさらで、PKなんてもってのほか。「万が一のことがあったら(選手が)かわいそうでかわいそうで、見られないんです」。見つめる視線は母のように繊細で優しい。
在職中はチケットブース内のテレビで試合を見ることが多かった。定年退職後はようやくゆったりとスタンドに座って観戦できる。しかし、そんな想像はお茶目に笑って否定した。「スタジアムに行って、ずっと座って見ていられるか分からない!」。これからもきっと、母のような目線で鹿島を見守り続けているはずだ。
「鹿島の母」が残したもの 「末っ子」に託したメッセージ
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