8月30日にブンデスリーガ1部のアウグスブルクから同2部のデュッセルドルフに期限付き移籍し、10日の新天地デビュー戦で貴重な同点ゴールを叩き込んだFW宇佐美貴史に対し、現地メディアが称賛を送っている。
宇佐美はDF内田篤人が所属するウニオン・ベルリン戦の後半29分から、右サイドハーフで途中出場。1-2で迎えた同39分、相手のクリアミスで飛んできた浮き球を右足アウトサイドでシュートし、豪快にゴールネットへ突き刺した。
ドイツ紙『エクスプレス』は「なんてスタートだ!フォルトゥナ(チームの愛称と『幸運』の二つの意味)の宇佐美が日本のファンを幸せにした」との見出しで報道。日本人コミュニティのあるデュッセルドルフで試合が行われたため、宇佐美と内田の2部デビュー戦に「多くの日本人が大挙した」と述べ、「彼らは長い時間を待たねばならなかったが、それ以上の報いがあった」と評価した。
また、『RPオンライン』はハノーファーに移籍したFWイフラス・ベブーの穴を誰が埋めるかに着目。スイスのリエージュからレンタルで加入したFWベニト・ラマンとともに「単なる代役以上の働きをした」と称えた。
チームは3-2で勝利し、2部の首位をキープ。宇佐美は「重要なゴールを決められてとてもうれしい」と安堵しながらも、「何よりも勝ったことが大事。首位になったことは重要だが、シーズンの最後にどの位置に立てているかが決定的な要素」と満足していないようだ。
新天地デビュー弾のFW宇佐美に地元紙称賛!内田も初陣で日本人大挙の混乱も「それ以上の報い」