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[7.12 J1リーグ第4節 浦和 1-0 鹿島 埼玉]
クラブワーストの開幕4連敗。鹿島アントラーズは勝ち点が手に入らないどころか、4試合での得点はオウンゴールによる1点のみという厳しい状況だ。
「前半は五分五分で、後半はほぼ我々が主導権を握るワンサイドゲームになった。しかし、多くのチャンスを作りながら決められない。ゴール前に行くとゴールが急に小さくなって見えるようだ」。ザーゴ監督は頭を抱えるように言った。
浦和との一戦は互いにシュート4本ずつという、決定機の少ない試合だった。その中で、ザーゴ監督が言うように、後半は鹿島が攻勢を掛けたが、ビッグチャンスと言える場面は少なかった。ピッチでは苛立ちがつのり、終盤になるにつれて全体的にプレーも粗くなっていった。
ただ、指揮官にせよ選手にせよ、強気を崩さないのが鹿島らしさだろう。DF犬飼智也は「鹿島はこの結果では許されないチームなので、そこはしっかりみんな危機感を持っていると思う。でも下を向いていてもしょうがない」とキッと前を向く。
後半22分から途中出場したMF遠藤康は「もちろん負けたのは悔しいが、試合を見ていた人は分かると思うけど、僕らは多くのチャンスを与えた訳ではない。開幕4連敗という結果だけはいやだが、悲観することはないと僕はそう考えている」とハッキリと言った。
ザーゴ監督は「チャンスを作るのは大事なこと。表現しようとしているサッカーはできていた。無得点がずっと続くと思わないので、決める日まで辛抱強くやり続けるしかない」と忍耐の必要性を訴えた。
(取材・文 矢内由美子)
◆泥沼4連敗の鹿島…辛抱あるのみか、特効薬はあるのか(ゲキサカ)