
日刊鹿島アントラーズニュース
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2020年10月1日木曜日
◆ジュニア、ジュニアユースもセレクション落選を経験。諦めずに武器磨き続けた昌平MF小川優介が鹿島入り!!(ゲキサカ)

なかなか評価を得られずに来た小さな技巧派が、ビッグクラブからのプロ入りを勝ち取った――。30日、昌平高(埼玉)MF小川優介(3年)とMF須藤直輝主将(3年)の鹿島アントラーズ加入内定が発表された。小川は登録166cm、58kgの小柄なボランチ。抜群の技術力と相手の動きをギリギリまで見極める目、考える力を持つMFは、常勝軍団・鹿島から評価を得て、プロの道へ進む。
小川は昨年から昌平の司令塔として君臨。相手の逆を取りながらボールを失うことなく前へ運び、スルーパスを通すボランチは、読みの良い守備も含めて昌平の全国高校選手権8強進出に大きく貢献した。
昌平・藤島崇之監督が「(鹿島の)他のチームも注目してくれて、興味は持ってくれていました」と説明するように、小川に関心を寄せるスカウトは多かったが、新型コロナウイルスの影響で練習参加ができなかったこともあって今夏までJクラブからのオファーが届かず。本人も大学か、プロか進路を迷い続けていたという。
だが、今年9月に入り、昨年末からその技術を高く評価し続けていたという鹿島が正式オファー。ビッグクラブでプレーすることに当初は不安もあったという小川だが、すぐに決断し、鹿島入りを快諾した。
技術力では誰にも負けたくないと考えている。だが、決して自己評価は高くなかった。その理由は、なかなかプレーヤーとしての評価を勝ち取ることができなかったからだ。NEOS FCに所属した小学生時代から地元で注目される存在だったという小川だが、一方で強豪ジュニアチーム、ジュニアユースチームのセレクション落選を経験している。
中心選手として活躍した選手権も隣でプレーするMF柴圭汰(現3年)や須藤、FW小見洋太(現3年、新潟内定)らが優秀選手に選出された一方で自身は選外。この時期まで大学進学が決まっていなかったのも、その評価が分かれるからだった。
小柄かつ華奢で特別なスピードもない。初見の選手とプレーすることが得意ではないことも確か。セレクションで“スペシャルな”巧さや判断力を十分に表現できず、見抜いてもらえなかった部分もあるだろう。それでも、小川は悔しさも胸にNEOS時代からFC LAVIDAジュニアユース、そして昌平を通して諦めずに自分の武器を磨いてきた。
「選手権の優秀選手に選ばれなかったとか、去年の中で一番悔しくて……。セレクションで落ちるのは悔しいので、見返したいというのは毎回思っています」。昌平で試合に出られるかどうか、悩んだ時期もある。だが、ひたむきに努力を続け、試合で自分のベストを尽くそうとし続けてきた結果、昌平の中心選手の座やトップクラブからのオファーを勝ち取った。
LAVIDAと昌平で小川の指導を続けてきた村松明人コーチ(FC LAVIDA監督)や藤島監督は「優介は凄い」と常に口を揃え、高評価を与え続けてきた。その小川は小柄で華奢なMFでも、突き抜けた巧さや考える力を身につければ、J1トップクラブへの切符を勝ち取れることを証明した。村松コーチは「僕らの概念も変わります」とコメント。小川の鹿島入りは、技巧派揃うLAVIDAや昌平だけでなく、他チームの特別な身体能力やサイズを持たない選手たちにも勇気を与えそうだ。
本人はプロで出番を勝ち取るためにフィジカル面の向上など一層の努力が必要であることを認めた上で、自身の武器へのこだわりを口にする。「自分は相手の逆を取ることが得意なので、最後まで相手を見て、自分の足元を見せるという部分はこれからももっと良くしないといけない部分でもあるし、人に見せたいという部分でもあります」。鹿島入りすることだけでもかなりの難関。だが、LAVIDAと昌平での中高一貫指導と本人の努力などによって突き抜けた武器を身に着け、鹿島加入を実現したMFは、その強みによってプロで活躍できることも証明する。
鹿島加入内定が発表されたことで、知名度も大きく向上するだろう。今後、プリンスリーグ関東や選手権予選、全国大会で常に高いパフォーマンスを続けることができるか。「これからです。まだスタートラインに立っただけなので、これから努力していくだけ。(選手権は)優勝して終わりたい」。小さな技巧派にとって、過去の悔しい経験は大きなエネルギーに。小川はこれまで同様、自分の可能性を信じてトレーニングで技術を磨き続け、より進化を遂げて昌平や鹿島に白星をもたらす。
(取材・文 吉田太郎)
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