
日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年3月11日土曜日
◆2017明治安田生命J1リーグ 第3節(オフィシャル)
明治安田J1 第3節
優磨のヘディングが決勝弾!鹿島、首位・横浜FM撃破でリーグ戦ホーム初勝利!
鹿島がカシマスタジアムでの今季リーグ戦初勝利を挙げ、2連勝を果たした。J1第3節、横浜F・マリノスを迎え撃つと、スコアレスで迎えた83分に伊東のクロスから鈴木のヘディングシュートで先制。途中出場の背番号9が決めたゴールが決勝点となり、1-0と勝利を収めた。
2月の18日から3月4日までの15日間で5試合を戦った鹿島は、つかの間の充電と準備に充てる時間を得た。試合翌日のリカバリートレーニングと練習試合を経て、チームはオフを挟んで6日に練習を再開。前節の甲府戦から中5日、公式戦開始後は今季最長となる試合間隔で、しっかりとトレーニングに打ち込むことができた。
甲府戦は1-0と最小得点差で、後半アディショナルタイムにクォン スンテがPKを止めるという薄氷の勝利だったが、石井監督は「休み明けは選手の動きも良かったし、勝って終わったことで良いオフになったと思う」と、心身のリフレッシュを前向きに捉えていた。
リーグ戦では今季2度目のホームゲームは、金曜日の夜に開催されることとなった。翌週の火曜日にACLのブリスベン・ロアー戦を控えている兼ね合いでの変則的な日程となったが、背番号12は早くからカシマスタジアムへ足を運び、ボルテージを高めていった。ウォーミングアップに向かう選手たちに、大きなチームコールが降り注がれる。ホームでの勝利へ向け、背番号12は今日もともに戦う。
ここまでの5試合、メンバーを毎回入れ替えていた石井監督だったが、今節は甲府戦と同じ11人をピッチに送り出した。2トップはペドロ ジュニオールと金崎、2列目に遠藤と土居、ボランチは小笠原とレオ シルバ。そして最終ラインは右から、伊東と植田、昌子、山本が並ぶ。最後尾には、前節でチームを救うビッグセーブを見せたスンテが立ちはだかる。そしてベンチには、GKの曽ケ端、ブエノ、永木、中村、三竿健斗、鈴木、そして初のメンバー入りとなったルーキーの安部が並んだ。
19時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。立ち上がりから、両チームともに拮抗した展開となった。自陣で守備ブロックを形成する横浜FMに対し、鹿島は最終ラインで落ち着いてパスを回しながらチャンスを窺っていく。両サイドにスピード豊かなアタッカーを揃える横浜FMは、最終ラインの背後を狙ったパスを多用してきたが、伊東と山本がしっかりと対応。植田と昌子も広大なスペースのカバーリングを繰り返してピンチの芽を摘んだ。
開始10分を経過した頃から、鹿島のボールキープ率が高まっていった。ただ、自陣に引いた横浜FMに対して、効果的な突破口となる縦パスを供給できず、攻めあぐねる展開が続いた。13分には伊東が上げたクロスをファーサイドの土居が頭で折り返し、最後は山本が詰めていたものの、トラップ際をクリアされてシュートまで持ち込めなかった。
20分以降は中盤でルーズボールを奪い合い、激しいボディコンタクトの応酬に。ミドルゾーンに君臨したのは、公式戦6試合連続の先発出場となったレオだった。豊富な運動量で攻守の勝負どころに顔を出し続け、時には自陣ゴールライン際まで戻ってピンチの芽を摘んだ。
次のチャンスは28分、遠藤が右サイドでボールを持つと、斜めのパスを通す。金崎のポストプレーから伊東がクロスを上げ、ファーサイドの山本が頭で折り返したが、ゴール前での混戦からシュートまで持ち込めず。さらに34分には、敵陣左サイドで土居が鋭いドリブル。持ち前のクイックネスで相手2人のマークを剥がしてみせた。ペドロへの縦パスがわずかに合わず、ゴール前へ進出するには至らず。とはいえ、背番号8は積極的にゴールを目指し続けた。
前半最大の決定機は39分。左サイドでボールを持った土居が中央へドリブルで持ち込むと、ペナルティーエリア手前から思い切りよく右足を振り抜く。強烈なミドルシュートは枠を捉えたが、相手GKに弾き出されてしまった。前半は0-0。スコアレスで終了した。振り返ってみると、互いに放ったシュートは2本ずつ。非常に手堅い、緊迫した内容の45分間だった。
後半に入っても、拮抗した展開は変わらない。ゴールを渇望するアントラーズレッドのスタンドへ、選手たちは積極的に、しかし冷静に攻撃を仕掛け続けた。両サイドから細かいパスを連ね、相手守備陣の綻びを探していく。53分には小笠原のフィードから、ペナルティーエリア左側へオーバーラップしていた山本が頭で折り返し、最後は金崎が左足を一閃。強烈なボレーシュートは枠を捉えたが、惜しくもクロスバーに阻まれてしまった。
60分以降は鹿島がセカンドボールの攻防で先手を取り始め、主導権を握った。早いタイミングで攻撃陣を入れ替えた横浜FMに対し、圧倒的な存在感で最終ラインに君臨した昌子を中心に攻撃の起点をことごとく抑え込んでいった。
スコアレスのまま、残り20分を切った。石井監督は71分、ペドロに代えて鈴木を投入。勝負を決めるゴールを幾度となく決めてきた背番号9に、得点と勝利への希望を託した。指揮官の思いは、のちに結実することとなる。
鹿島は74分、ペナルティーエリア右手前でボールを持った遠藤のフィードから、フリーで待っていた山本がボレー。機を見たオーバーラップを繰り返してチャンスを作り出したレフトバックのシュートは、枠の左へ逸れてしまった。
0-0、残りは10分。熱を帯びるピッチ、さらにボルテージを高める両サポーター。緊張感が高まる中、均衡を破ったのは鹿島だった。83分、遠藤がペナルティーエリア右手前でボールを持つと、オーバーラップした伊東へスルーパス。積極的な攻撃参加を繰り返していた背番号24がワンタッチでクロスを上げると、そこに鈴木が飛び込んだ。「あれは満足のいくクロス」と伊東が振り返る、鮮やかなラストパス。背番号9が打点の高いヘディングシュートを放つと、次の瞬間にアントラーズレッドの歓喜が爆発した。1-0。鹿島がついに先制に成功した。
リードを奪った鹿島は、ロングスローを交えて同点ゴールを目指す横浜FMに対して、最後まで集中力を切らさずに応戦した。昌子が「うちらしい勝ち方」と振り返る、渾身のウノゼロ。終盤に先制し、最小得点差で勝ち切る強さを見せた鹿島が、今季のリーグ戦ホーム初勝利を挙げた。
これで、リーグ戦2連勝。2試合連続の完封で、勝ち点を6に伸ばした。次戦は4日後、ACL第3節のブリスベン・ロアーFC戦だ。ホームでの連戦、勢いに乗って勝利を積み重ねていかなければならない。
【この試合のトピックス】
・カシマスタジアムで開催された今季のリーグ戦で初勝利を収めた。
・ホームでのリーグ戦勝利は昨年9月17日のJ1 2nd 第12節磐田戦以来、174日ぶり。
・横浜FMとのリーグ戦は9試合負けなし。前回の敗戦は2012年9月22日のJ1第22節までさかのぼる。
・リーグ戦でのホーム横浜FM戦は、2013年以来5連勝となった。
・鈴木がリーグ戦での今季初ゴールを決めた。
・新加入の安部が、自身初となる公式戦でのベンチ入りを果たした。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・後半も引き続き、両サイドでの守備をしっかり対応しよう。
・サイドチェンジを使いながら、最後の局面で攻撃のタイミングを合わせていこう。
・相手のディフェンダーとボランチの間でボールを受けて、効果的に攻めよう。
横浜F・マリノス:エリク モンバエルツ
・シンプルに、集中してプレーしよう。
[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
平日のナイターだったが、12,000人を超える人が応援に来てくれた。ホームゲームの初勝利を届けられて良かった。前半から攻撃の部分ではボールを持つ時間が長かった。相手陣内に押し込むこともできていたが、ゴールに結びつけることができなかった。安定した守備もできていた。1点入れば、自分たちの流れに持ち込めると思っていた。なかなか入らなかったが、最終的にはユキのいいクロスから優磨のヘディングシュートが決まって勝つことができた。公式戦の連勝は、今後の連戦にも非常にいい影響を与えると思う。
Q. 横浜FMは守備をしっかり整えて研究していた。今後、そういう相手が増えると思うがどう対応していくか?
A. ボールの失い方は非常に注意しなくてはいけない部分。あとは、攻め急がず、じれずに、自分たちでボールを保持する時間を長くすることがポイント。当然、相手陣内でボールを持っているとき、カウンターをどこのチームを狙ってくるので、そこはしっかり対応したい。
Q. 鈴木選手の今日の試合と今シーズンの評価は?
A. 横浜FMの堅い守備からどういう形で点を取るか考えたなかで、少しFWが下がりすぎる場面が多かった。相手が怖がるところでボールを受けようと話し、優磨をそういう役割の選手として入れた。しっかりやってくれたと思う。優磨だけでなく、夢生との関係も非常によかった。シーズンを通しては、まだまだプレーの質の部分では向上していかなくてはいけない部分が多い。しっかりと振り返って、やっていきたい。
Q.目の前の試合を勝つためのプランと、長期的なヴィジョンをどのようなバランスで采配しているか?
優勝するためには、とても大事なこと。勝つことも当然必要だが、新戦力をいかにチームに早くなじませるかも重要。非常に難しい部分だが、新加入選手は思った以上にチームの戦術に早く慣れてくれている。結果を出すことで、そこが深まっていくと思う。勝ちを重ねることで、やっているサッカーが正しいということを、選手たちにもわかってもらえたらと思う。
横浜F・マリノス:エリク モンバエルツ
非常に堅いゲームだった。チャンスも少なかった。前半は我々もポゼッションできたが、前へ出ていく連動性、スピードに欠けていた。後半は両チームにチャンスがあったが、ミスを犯してしまい得点を与えてしまった。齋藤がプレーできなかったことは非常に大きかった。我々のチームにスピードと突破力をもたらす選手。そこは決定的な影響を及ぼした。
選手コメント
[試合後]
【鈴木 優磨】
チームを助けたいという思いが結果に結び付いていると思う。サイド攻撃はアントラーズの特長なので、あとはフィニッシュの精度を高めたり、バリエーションを増やしたりできるようにしたい。
【伊東 幸敏】
アシストの場面は満足のいくクロスだったけど、この1本は良かったとはいえ、こういうクロスを何本も上げられる選手にならないといけない。もっと繰り返していけるようにしたい。
【土居 聖真】
自分たちが支配する試合が多くなってきた。中途半端に攻めに行くくらいなら、引いて守ろうという意識を相手から感じる。戦い方が変わってきたのは、うちがワンランク上のサッカーになったんだと思う。今日は被災した人たちの心を少しでも動かせる勝利であればいいと思う。
【昌子 源】
勢いに乗っていた相手に、ホームで勝てたことは良かった。最後に点を取って勝つ、アントラーズらしい戦いだったと思う。
【山本 脩斗】
昨季よりも相手の守備意識が高いように感じる。しっかりと無失点で抑えていれば、チャンスは来る。今日みたいな展開になっても焦れずにプレーできている。先に失点をしなかったことが大きかったと思う。
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51970
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