日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年10月6日月曜日

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第27節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50913

J1 第27節 ガンバ大阪戦

赤崎と土居が得点も、G大阪に逆転負け。鹿島の連勝は3でストップ。

9月27日に行われたJ1第26節で徳島に5-0で大勝し、3連勝で2位に浮上した鹿島。日曜日に迎えた第27節、非常に重要な意味を持つ上位対決に臨んだ。3試合ぶりのホームゲームでガンバ大阪と対戦すると赤崎の得点で先制し、後半にも土居が勝ち越し点を決めたものの、終盤に逆転弾を許して、2-3と手痛い敗北に終わった。

4連勝を目指す鹿島は、前節と同じ11人が先発メンバーに名を連ねた。大雨の中、真っ赤に染まったサポーターの応援を背に受け、ファーストシュートで先制点を奪う。開始早々の5分、右サイドでボールを持った遠藤がグラウンダーのパスを斜めに通し、ペナルティーエリア内で赤崎がトラップ。ゴールエリア手前で相手DFを背負って巧みな反転を見せると、強烈な左足シュートをゴール左隅に突き刺した。2試合連続先発出場の赤崎が待望の得点を挙げ、鹿島がリードを奪った。

幸先良く先制した鹿島は攻勢をかけ、14分には相手のミスパスを敵陣で拾ってショートカウンターを発動。赤崎のパスを受けたカイオがペナルティーエリア左側で相手GKと1対1となったが、シュートは惜しくも阻まれてしまった。16分にも左サイドを攻め上がった山本が中央へ切り込み、高速ドリブルで複数の相手DFをかわすなど見せ場を作った。

20分頃からはG大阪のパス回しと最終ラインの背後を狙う攻撃を受けたが、曽ヶ端が果敢に飛び出してブロックするなど、集中力を高く保って応戦。G大阪に決定機を作らせない。しかし29分、ペナルティーエリア手前から最終ラインの背後へ浮き球を出されると、山本が頭で触ったボールがゴール方向へ飛ぶ。必死に戻った曽ヶ端が弾き出したものの、ゴールラインを割ったという判定で得点が認められ、オウンゴールで同点に追いつかれた。

1-1で後半を迎え、勝ち越しを目指す鹿島は両サイドからの攻撃でチャンスを作っていく。59分には、遠藤が右サイドから左足で蹴り込んだアーリークロスをファーサイドの山本が頭で折り返したが、相手GKにキャッチされた。そして65分、追加点は22歳コンビによってもたらされた。右サイドの西が起点となり、遠藤を経由したボールが柴崎のもとへ。柴崎がペナルティーエリア右手前からグラウンダーのスルーパスを出すと、走り込んでいた土居がダイレクトのスライディングシュートを決めた。土居の3試合連続得点で、鹿島が2-1と再びリードを奪った。

大雨が降り続く中、白熱した内容で試合は推移する。次の1点はG大阪のものだった。71分、宇佐美にドリブル突破で右サイドを縦に進入されると、中央への折り返しをパトリックに押し込まれて同点弾を決められてしまう。2回のリードを追いつかれ、3点目を目指す鹿島は中村とジョルジ ワグネル、本山を投入して打開を図った。

しかし後半アディショナルタイム、G大阪のリンスに豪快なシュートを決められ、鹿島は土壇場で逆転を許してしまった。試合は2-3で終了。鹿島はホームで痛恨の逆転負けを喫し、勝点を伸ばすことはできなかった。次節は19日に行われる第28節の柏レイソル戦だ。連勝は3で止まったが、残り7試合、優勝の可能性はまだ残っている。2週間のインターバルを経て、ホームで迎えるチャンピオンズシリーズの3戦目。勝利を収め、再び走り始めなければならない。



【この試合のトピックス】
・赤崎が初の2試合連続先発出場を果たし、先制点を記録。5月17日に行われた第14節徳島戦以来のリーグ戦2得点目となった。
・土居が3試合連続得点を記録。今季リーグ戦8得点目で、更新中の自己記録をさらに伸ばした。
・本山が、9月20日の第24節横浜FM戦以来の途中出場を果たした。
・中村が2試合連続で途中出場した。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・守から攻への切り替えをより早く。
・コンパクトな形を保つことを心がけ、よりシンプルにプレーすること。
・相手へのプレスの連動性を高めていこう。お互いをサポートすること。

ガンバ大阪:長谷川 健太
・セカンドボールをきちんととろう。
・シュートをもっと狙おう。
・パトリックが良い形で起点ができている。ゴール前につめていこう。


[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(試合の出来について)それは、どう見るかで変わってくる。両サイドバックもよかったし、遠藤もよかった。ただ、カイオは残念ながら試合に入りきれていなくてよくなかったので、それは本人にも伝えた。
・前半で2-0にできたのに決めきれなかった。相手のサイドハーフも点を決めましたが、こちらの両サイドも攻撃に加わり、守備にもよく働いてくれた。
・自分のチームのことでいえば、満足度の大きな試合。チームとしてやろうとしていたこと、今週取り組んできたことが出せていたので、よかったと思う。
・メディアの皆さんが大々的に(代表に選ばれた)昌子の太ももの裏に違和感があることを書きたてたおかげで、G大阪は前半から昌子の背後を狙い続けていた。そんななかでも、チームとしては前半からいいプレーができていたが、後半はより質の高いプレーができた。
・結果は敗戦となってしまったが、チームのパフォーマンスとしてはよかったと思う。オープンな試合でしたし、スコアを見てもらえればわかると思うが、両チームともにゴールを目指すメンタリティを持って臨んでいたので、いい試合だった。

ガンバ大阪:長谷川 健太
選手たちは最後まで戦っていたし、この雨の中、駆けつけてくださったサポーターの皆さんに勝利をプレゼントできて本当に良かった。試合前、カシマスタジアムでのアントラーズという、非常に強い相手に対し、平常心を持っていつも通りのプレーをしなければ対抗することはできないと言っていたが、選手たちよりも私の方が熱くなり、むしろ選手たちは冷静だった。タフに戦ってくれたし、この勝利でまた1つチームが成長したと思う。中3日でナビスコカップがあるが、一戦一戦しっかりと戦っていきたい。


選手コメント

[試合後]

【遠藤 康】
勝負だから勝ち負けはつきものだけど、悔やまれる試合。最後の部分を決めきれるかどうかが勝敗を分けると思う。

【西 大伍】
最後の失点は自分がやられてしまった。ボールを奪って前へ行くという意識が強かった。パスの出しどころのヤットさんと一発を持っているパトリックに気をつけていた。チャンスは結構あったと思うし、決めるべきところもあったけど、DFとしては2度のリードを守りたかったという思い。残念だけど可能性はまだあるし、次の試合は来る。引きずっても仕方ない。

【赤崎 秀平】
試合に出ていた選手全員がチームを勝たせたかったと思う。結果が付いてこなくて残念。前節で結果を残せず悔しい思いをしたので、思い切りやろうと試合に入って、自分が勝たせるつもりでどんどんシュートを打っていこうと思っていた。得点の場面は得意なボールのもらい方で、ヤスさんがしっかり見ていてくれたので良かったと思う。その後2、3点目を早い時間帯で決めることができれば試合を決めることができたと思うので、それがチームの課題だと思う。

山本選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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