日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年11月30日日曜日

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第33節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51339

J1 第33節 セレッソ大阪戦

カイオが先制弾、赤崎2発に柴崎もゴール!鹿島がC大阪を4発撃破、3連勝で逆転優勝に望み!

22日に行われた川崎F戦を2-1で制し、2連勝を果たした鹿島。逆転優勝の可能性を残し、今季最後のアウェイゲームに臨んだ。J1第33節でセレッソ大阪と対戦すると、カイオの得点で先制し、後半には赤崎が2得点。1点を返された後に柴崎もゴールネットを揺らし、4-1で快勝した。

3連勝を目指す鹿島は、出場停止明けの植田が2試合ぶりに先発復帰。昌子とセンターバックコンビを組んだ。鹿島は立ち上がりから積極的に攻勢をかけ、先制点を狙っていく。3分には右サイドからのクロスを相手にクリアされ、ペナルティーエリアの外へこぼれたところに柴崎が反応。ミドルシュートを放ったが、相手GKにキャッチされた。9分には左サイドのカイオがパスを受け、縦へ持ち出してから中央へ折り返す。ペナルティーエリアの外で前を向いた土居が右足を振り抜いたが、枠の上へ外れた。

その後、膠着した展開となり、互いに中盤でのパスミスもあってルーズボールの奪い合いが増えていった。鹿島はC大阪に攻め込まれる場面もあったが、ゴール前で落ち着き払った守備を見せて決定機を作らせない。昌子が相手との1対1で抜群の安定感を示せば、植田も空中戦での高さを活かして中央へのボールを跳ね返した。

スコアレスの時間が続く中、待望の先制点は33分に生まれた。遠藤が右サイドからドリブルでカットインし、土居へパスを送る。土居はペナルティーエリア手前から右前方へ持ち出して相手のマークを引きつけ、大外へ展開。右サイドで待っていた赤崎がクロスを蹴り込むと、ファーサイドのカイオがフリーでトラップし、右足シュートを冷静にゴール右隅へ突き刺した。前半は鹿島の1点リードで終了した。

1-0で迎えた後半開始早々、鹿島は右サイドの西からのクロスを土居がペナルティーエリア内で収め、中央の赤崎へパス。赤崎のシュートは惜しくも枠の左へ逸れたが、いきなり決定機を作って追加点を感じさせる。54分には、土居が最終ラインの背後へ鮮やかなスルーパスを通し、赤崎がペナルティーエリア内で相手GKをかわしてシュート。グラウンダーのボールが枠を捉えたが、カバーに戻った相手DFにクリアされてしまった。

鹿島はなかなか追加点を挙げられずにいたが、59分、背番号18がついにゴールネットを揺らす。小笠原が左足で蹴り込んだ浮き球のパスにカイオが反応し、ゴールライン際からヘディングで折り返すと、最後は赤崎が頭で押し込んだ。さらに67分には、植田が最終ラインから供給したフィードに赤崎が反応。フリーの状態でペナルティーエリア内へ持ち込み、冷静に右足シュートを突き刺した。赤崎の2試合連続弾、自身初のマルチゴールで鹿島が3-0とリードを広げた。

鹿島は69分に1点こそ返されたが、試合を優勢に進めていく。そして80分、途中出場の豊川が左サイドで粘りを見せてボールをキープすると、中央に空いたスペースへ進入。最後はペナルティーエリア右側へスルーパスを通し、走り込んでいた柴崎が冷静に右足シュートで4点目を決めた。

鹿島は終盤も5点目を目指して積極的に攻撃を仕掛け、交代でピッチに送り出されたルイス アルベルトのヘディングシュートなど惜しいチャンスを作った。83分に投入された杉本も落ち着いたプレーを見せ、チームに貢献。鹿島が4-1で快勝し、3連勝を果たした。

鹿島は今季4回目の3連勝で勝ち点を60に伸ばした。今節、首位の浦和が鳥栖と引き分けたため、逆転優勝の可能性は残っている。神戸を破って首位に浮上したG大阪、得失点差で下回って2位の浦和が勝ち点62で並んでいる。差は2ポイント、残りは1試合。次戦は1週間後、12月6日に行われる最終節の鳥栖戦だ。逆転優勝の行方はG大阪と浦和の結果次第だが、まずはカシマスタジアムで勝ち点3をつかむことが大前提となる。今季の集大成となる一戦、チーム一丸となって勝利を収めなければならない。その先に、真っ赤に染まったサポーターとともに歓喜を爆発させる時が来ることを、待ちたい。



【この試合のトピックス】
・アウェイでのC大阪戦は2011年以来4連勝となった。
・リーグ戦での3連勝は今季4回目。前回は第24節の横浜FM戦から徳島戦で記録した。
・今季リーグ戦での得点数が64となり、2005年の1シーズン34試合制への移行後、最多の数字となった。2006年に記録した62得点を上回った。
・今季4回目の1試合4得点(うち2回は5得点)を記録した。
・先制点のカイオは第30節の浦和戦以来、3試合ぶりの得点。今季リーグ戦での得点数を8に伸ばした。
・赤崎が自身初の2試合連続得点、1試合2得点を記録。今季リーグ戦での得点数を5に伸ばした。
・出場停止明けの植田が2試合ぶりに先発出場した。
・杉本が8月30日の第22節FC東京戦以来のベンチ入りを果たし、今季4試合目の途中出場でピッチに立った。
・豊川が11月2日の第31節新潟戦以来、2試合ぶりの途中出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・後半も守備の意識をしっかり持って戦おう。
・ショートパスとサイドチェンジを組み合わせ、相手に負荷をかけろ。
・もっと声を掛け合い、コミュニケーションを高めて、お互いの仕事を楽にしろ。

セレッソ大阪:大熊 裕司
・攻撃になったら再度、作りなおそう。
・ボールサイドの守備をはっきりと。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・試合に入る前に置かれる心理状況というのは、C大阪はどうしても勝たなければいけないというもの。例え、立ち上がりでは消極的だったとしても、試合のどこかのタイミングで相手は前へ出てこなければならない。そういう心理状況を把握したうえで試合に臨む必要があった。昔からC大阪は攻撃陣に能力の高い選手がいる。2トップや両サイドハーフ、今年は両ボランチも能力が高い。そういう選手を揃えて攻撃に絡んでいって、攻撃時は最低でも6人がそこに絡んでくる。それだけ人数をかければ、当然ながら空いたスペースが存在する。そこを使わなければならない。相手をおびき出す形をとれば、当然その背後にはスペースが出てくる。そこにできたスペースをサイドチェンジで使って、特に逆サイドのサイドハーフを使ってカウンターを仕掛けるというサッカーのセオリーをやってもらった。
・最終節で3チームに優勝の可能性があるというのは、Jリーグにとっては非常に良いことだし、3会場でハラハラドキドキするスペクタクルを見ることができるのは喜ばしい。次の対戦相手が首位の浦和との試合を引き分けに持ち込んだチーム(鳥栖)であるということで、非常に力があるということ。数字上(優勝の)可能性があるとはいっても、まずは自分たちが勝って終わらなければ条件は整わない。まず自分たちのホームゲームにしっかりと勝つ。そのうえで試合が終わった時にどのようになっているかを周りに聞くしかない。謙虚さを忘れずに、自分たちの試合を戦っていきたい。

セレッソ大阪:大熊 裕司
立ち上がりの入りとしては前回の反省を活かして、悪くはなかった。25分あたりから中盤でスペースを使われて後手に回ってしまった。後半も前へ攻めてはいたが、一番注意していたカウンターで失点を重ねてしまった。得点のチャンスもあったが、決定力ももっと必要だった。残り1試合、プロとして最後まで戦う姿勢を見せたい。


選手コメント

[試合後]

【カイオ】
(先制点は)パスをもらってGKと1対1だったので決めるだけだった。GKの右しか空いてなかったが悩まずにトラップしてすぐに打った。0-0の時間が長いとプレッシャーがかかってくるけど、点が入って楽になったと思う。

【赤崎 秀平】
前半に聖真のパスから決定機を2回外していたので、後半は必ず入れるというメンタルでプレーしていた。裏に抜けるのは得意なプレーだが、中盤に良い選手がいるし、ナビスコカップでもナオから同じ様なボールが出ていた。2ゴール1アシストは自分の力だとは思っていない。周りに助けられた結果。一つの目標に向って団結しているのがスコアに現れている。

【豊川 雄太】
守備をしっかりしろという指示で入った。とは言え、あの時間でシュート1本だったのは少なすぎる。これからもっと成長するためには、きっちり決める事が大事になる。(柴崎選手へのアシストシーンは)フリーだったのでドリブルで入っていった。最終節も勝ちたいが、自分たちのやる事は変わらない。

植田選手、土居選手、小笠原選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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