[9.20 天皇杯ラウンド16 浦和2-4鹿島 熊谷陸]
天皇杯のラウンド16が20日に行われ、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場では浦和レッズと鹿島アントラーズが対戦。後半6分までに2点をリードした鹿島は、浦和に一時は同点に追い付かれるも、同29分にMF中村充孝、同45分にMF土居聖真がネットを揺らし、4-2の勝利を収めた。粘る浦和を退けてベスト8進出を決めた鹿島は、10月25日の準々決勝で神戸と対戦する。
前半7分にいきなり試合を動かしたのは鹿島だった。MFレオ・シルバの縦パスを受けた土居がスルーパスを送ると、中村が最終ライン裏に完全に抜け出す。PA内まで運んでGK榎本哲也の注意を引くと、並走していたFW金崎夢生にラストパスを送り、金崎が無人のゴールに蹴り込んでスコアを1-0とした。
1点のビハインドを背負った浦和は前半18分、FW高木俊幸が蹴り出したFKをFWズラタンがヘディングで合わせるが、シュートはゴール左に外れてしまう。その後も浦和がボールを保持する時間こそ長かったものの、粘り強く対応する鹿島守備を攻略し切れず、なかなかフィニッシュまで持ち込めずに前半終了のホイッスルが吹かれた。
1-0と鹿島がリードしたまま後半を迎えると、後半4分に鮮やかな連係からPA内に進入したMFレアンドロが榎本のファウルを誘って鹿島がPKを獲得。キッカーを務めた金崎がきっちりとネットを揺らし、リードを2点差に広げた。
後半13分、2点を追う浦和ベンチが動き、高木に代えてMF矢島慎也を投入。すると同14分、矢島が蹴り出したCKのこぼれ球を拾ったDF槙野智章がつなぐと、DF森脇良太がダイレクトで狙ったシュートはジャストミートしなかったものの、コース上にいたズラタンがトラップから冷静に蹴り込んで1点差に詰め寄る。
流れを一気に引き寄せたい浦和は後半21分、ズラタンに代えてFW興梠慎三をピッチへと送り込む。すると同24分、自陣からボールを運んだMF長澤和輝が右サイドに展開し、走り込んだDF遠藤航がクロスを送ると、ファーサイドで完全にフリーになった武藤が落ち着いてGK曽ヶ端準の股を抜くシュートでネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。
しかし、後半29分に鹿島が勝ち越しゴールを奪取する。DF伊東幸敏のスローインをMFレオ・シルバがヒールで流し、土居が周囲の状況を確認して中央に送ると、待ち構える中村が右足ダイレクトで合わせる。シュートは榎本に触れられながらも、ポストを叩いたボールはゴールマウスに収まり、スコアを3-2とした。
再びリードを許した浦和は終盤に猛攻をかける。しかし、後半32分に矢島が狙いすましたミドルシュートでゴールを脅かすがポストを叩き、同41分には左サイドを突破した武藤のクロスをFWオナイウ阿道がドンピシャのタイミングでヘッドで合わせるも枠上に外れ、同点ゴールを奪えず。すると、同45分にMF安部裕葵のクロスを土居がヘッドで叩き込んでダメ押しゴールを記録し、鹿島が4-2の勝利を収めた。
浦和に2点差を追い付かれるも…鹿島、中村&土居弾で突き放して熱戦制す!!