
日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年9月21日木曜日
◆韓国・済州だけじゃない! サッカー界で起こった前代未聞の『悪行列伝』(AREAdot.)
サッカーは格闘技という言葉もあるが、中には行き過ぎた暴力行為が生まれてしまうこともある。ここでは、サッカー界で生まれた数々の問題行為を取り上げてみたい。
前代未聞の行為としては、今年5月のAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で済州ユナイテッド(韓国)が浦和レッズに対して行ったものが記憶に新しい。ホーム&アウェー形式の第2戦は、浦和のホーム・埼玉スタジアムでトータルスコア2-2の延長戦にもつれ込んでいたが、そこで事件が起こった。
バックスタンド側で両チームの選手が小競り合いを起こした場面で、済州のベンチにいたDFペク・ドンギュがピッチを横断していくように70メートルほど走り込んで、浦和のMF阿部勇樹にジャンピングエルボーを見舞った。試合に出場していないビブスを着たままの選手がピッチに入ること自体がイエローカードの対象だが、もはやそういう次元の話ではない。当然、ペクにはレッドカードが提示されたが、あまりにも衝撃的なその行為は、試合後に済州の選手たちが浦和の選手たちに襲い掛かった場面と合わせて世界中で報道された。
また、韓国と並んでラフプレーが目立つとされる中国サッカーだが、日本人にとってその印象が鮮明になったのが2008年の東アジアカップでの出来事ではないだろうか。この時、前線の田代有三や中村憲剛、遠藤保仁に対しては、ボールを見ない足裏でのタックルが連発された。また、ゴール前に抜け出した安田理大は飛び出してきた相手GKから、人を蹴る意図があったとしか思えないような片足を伸ばしたジャンピングキックを胸に受けて悶絶した。ベンチの岡田武史監督が激怒するシーンも何度となく映し出され、中国サッカーには“カンフー・サッカー”という悪名が定着した。
Jリーグにも問題行為がなかったわけではない。2015年4月、鹿島アントラーズとサガン鳥栖が対戦したゲームで、鹿島の金崎夢生が左サイドから鳥栖のキム・ミンヒョクを抜き去ろうという場面で、金崎が倒れ込んだ。すると、あろうことか、キムは左足を金崎の顔面に向けて振り下ろして勢いよく踏みつけた。後にキムには4試合の出場停止が科されるが、当たり所次第では選手の日常生活に影響を与えるような大ケガにつながった可能性もある、Jリーグ史上ワーストとも言えるラフプレーだった。
ヨーロッパに目を向けると、“故意”のタックルで相手に大ケガをさせた元マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)のロイ・キーンが浮上する。
因縁が生まれたのは1997年のマンチェスター・ダービー。キーンがペナルティーエリア内にドリブルで侵入するも転倒したところで、マンチェスター・シティ(イングランド)のアルフ・インゲ・ハーランドから「大げさに倒れ込むな」という罵声を浴びた。しかし、実際のところ、キーンはこのプレーでひざの十字靭帯を損傷する重傷を負っていた。
すると4年後のダービーマッチで、キーンはハーランドの右ひざに向かって足の裏から突進。当然レッドカードが提示されるプレーで十字靭帯断裂の重傷を負わせ、後に出版された自伝で故意のプレーであることを示唆するような記述もされた。キーンはゴーストライターによるものであると否定したが、イングランドサッカー協会からは5試合の出場停止と罰金が科されている。
また、イングランドのジョーイ・バートンが演じた大立ち回りも、歴史に残るかもしれない。
そのキャリアの中で数々のラフプレーや問題行為を起こしてきたバートンだが、12年に当時所属のクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR、イングランド)が最終戦でマンチェスター・シティと対戦した際に、ボールと関係ないところでカルロス・テベスにひじ打ちを入れて昏倒させた。そして、主審にレッドカードを提示された際に両チームがもみあいになったところで、シティのセルヒオ・アグエロを後ろから蹴り上げた。さらにバンサン・コンパニに頭突きを見舞い、関係者に引きずられるようにピッチから去った。
これにより、バートンは12試合出場停止。それも、移籍先のマルセイユ(フランス)でも処分継続という重いものになった。シティの優勝とQPRの残留が掛かった一戦だっただけに、レッドカードが珍しくない彼のキャリアの中でも、多くのサッカーファンの記憶に残るものとなった。
また、現在バルセロナ(スペイン)でプレーするルイス・スアレスによる3度にわたる“噛みつき”事件もサッカー界の問題行為として歴史に残る。スアレスの“初犯”はアヤックス(オランダ)時代の2010年、ライバルクラブ・PSVアイントホーフェンのオトマン・バッカルの左肩に噛みつき、7試合の出場停止処分を受けた。
移籍したリバプール(イングランド)でも13年にチェルシー(イングランド)の ブラニスラフ・イバノビッチの腕を噛んで、10試合の出場停止処分。さらに、ウルグアイ代表として出場した14年のブラジルワールドカップでは、イタリア代表のジョルジョ・キエッリーニの肩に噛みついた。試合中の噛みつき行為が3度目となることを国際サッカー連盟(FIFA)も問題視し、ウルグアイ代表として公式戦9試合出場停止、スタジアム入場禁止を含むサッカー関連活動の4カ月間禁止、さらに罰金という厳罰が下っている。
サッカースタジアムの熱狂的な雰囲気や、国同士、選手同士が持つ因縁から必要以上にヒートアップしてしまう場面は見られる。しかし、スポーツの枠を超えたレベルのラフプレーや問題行為は根絶されるべきだ。こうした、悪い意味で記憶に残るシーンが生まれなくなることを願いたいものだ。
韓国・済州だけじゃない! サッカー界で起こった前代未聞の『悪行列伝』
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