日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年9月19日木曜日

◆“天王山”の代償大きく…2人の柱欠いた鹿島「もちろん影響がなかったとは言えない」(ゲキサカ)






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[9.18 ACL準々決勝第2戦 鹿島1-1広州恒大 カシマ]

 国内タイトル3冠が射程圏内にある鹿島アントラーズだが、アジア連覇への挑戦はベスト8で幕を閉じた。勝敗を分けた一つの要因は、直前のリーグ首位決戦で抱えてしまった大きな代償。負傷の影響で起用できなかったMF三竿健斗、MF白崎凌兵が「非常に重要な選手」(大岩剛監督)であることがあらためて示される結果となった。

 14日に行われたJ1第26節のFC東京戦(○2-0)では前回大会での偉業を大きく支えた三竿に加え、今季加入ながら左サイドハーフの絶対的存在となっていた白崎が揃って負傷交代。首位をホームに迎えた大一番に勝利したことで、リーグ優勝の望みを大きくたぐり寄せた一方で、今後のタイトルレースに向けては暗雲が立ち込めた。

 18日のACL準々決勝第2戦では、さっそく不在の影響が感じられた。代役出場したMF永木亮太、MF名古新太郎も「非常に評価している」(大岩監督)とされるプレーを見せたが、精神的にも柱となれる三竿、武器の左サイド攻撃をデザインする白崎ほどの影響力はもたらせず。相手がシステムを変更した時間帯などで勢いが削がれる場面が目立った。

 攻撃のリンクに奔走したMF土居聖真は「代わりの選手が自分なりの色を出せば、健斗やシラのプレーをしろとは言わないし、特長を出せばチームの力にはなれる」と過度な言い訳は避けつつも、「健斗もシラもずっと主力でやっているし、もちろん影響がなかったとは言えない」と認める。

 またリーグ戦とACLでフル稼働するDF犬飼智也も「健斗だけじゃなくて誰か一人が欠けたらもちろんチームにとっては痛手。健斗はチームを表現できる選手なので、もっとやらなきゃいけないと思っていたし、もっともっとやらないといけない」と自らに矢印を向けつつ、大黒柱の不在を重く見ていたことを明かした。

 もっとも、負傷者が次々に出てきても、度重なる海外移籍で戦力が落ちても、エクスキューズとしないのが鹿島。ベンチ入りが続くDF内田篤人は「苦しい時にやらないといけないのが俺とかヤス(MF遠藤康)とか。苦しい時にチームの道筋を示せるかが俺らの役割」ときっぱり。残された国内3大タイトルに向け、変わらずに一体感を持って臨んでいく姿勢を示した。

(取材・文 竹内達也)




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