<明治安田生命J1:鹿島0-0京都>◇第19節◇24日◇カシマ
鹿島アントラーズは京都サンガとスコアレスドローに終わり、ホームで痛い勝ち点1となった。前節はガンバ大阪に1-2で敗れていた。守備は無失点で改善が見られたが、攻撃ではロングボールが目立ち、ネットを揺らすことは出来なかった。
背番号「10」のMF荒木遼太郎(21)は4月15日のヴィッセル神戸戦以来、10試合ぶりに先発した。狭いエリアでも前を向く技術が持ち味だが、ロングボールが多かったために、荒木にボールが入る局面が少なかった。ただ、少ないボールタッチの中でも積極的にシュートを打ち、前半25分にはペナルティーエリア内でMF仲間の決定機をお膳立てするなど、見せ場はつくった。
試合後、荒木は「自分はコンディションいいし、できる自信はあったけどボールが入ってこなかった。それが今日のパフォーマンスの出来。入ったらもっといいパフォーマンスができたし、絶対にゴールにつながるプレーもできたと思う」と不完全燃焼だった気持ちを口にした。
チームの攻撃に関しては「フリーで蹴るシーンも多かった。蹴ったのはもったいない。この暑さでつなぐ場面がないときついし、もったいなかった」。荒木はパスを受けられる場所に顔を出し、ボールを引き出そうとしたが、出し手と受け手の意思疎通が合わないままだった。ただ、少ないボールタッチの中でも好機をつくった荒木に対し、岩政大樹監督は「前半の彼の姿勢、ボールへの関わり方はポジティブな要素だった」と評価していた。
◆【鹿島】MF荒木遼太郎10試合ぶりの先発チャンスに「ボールが入ってこなかった」と不完全燃焼(ニッカン)